今日の短歌

伊藤一彦

No.169/2024年6月17日【みがく】 身口意(しんくい)をみがくわかもの畏るべし六月の露華(ろくわ)すずしく光る

身口意しんくいをみがくわかもの畏るべし六月の露華ろくわすずしく光る さすが清潔なろかさんです。...
福山ろか

No.168/2024年6月16日【歯】 今日を終え静かなる夜 真空のようなこころで歯をみがきおり

今日を終え静かなる夜 真空のようなこころで歯をみがきおり 歯みがきは小さいころからかなり丁寧に...
久永草太

No.167/2024年6月15日【猛獣】 乳色の歯を尖らせて猛獣になるかもしれぬ子猫のあくび

乳色の歯を尖らせて猛獣になるかもしれぬ子猫のあくび 猛獣とはなにもライオンのことばかりを言うの...
伊藤一彦

No.166/2024年6月14日【円形脱毛】 今もある 猛獣に人を襲はせし円形脱毛のごとき円形劇場(コロセウム)

今もある 猛獣に人を襲はせし円形脱毛のごとき円形劇場コロセウム 同じ職場の後輩も、あつこさんも...
乃上あつこ

No.165/2024年6月13日【浮・毛】 湖に白鳥一羽浮いている春はじめての円形脱毛

湖に白鳥一羽浮いている春はじめての円形脱毛 職場の後輩が初めて円形脱毛症になって驚いていたら、...
久永草太

No.164/2024年6月12日【更衣】 更衣(ころもがえ)済みて冬毛はひと冬の思い出として浮游をやめず

更衣ころもがえ済みて冬毛はひと冬の思い出として浮游をやめず 換毛期も後半にさしかかり、動物病院...
伊藤一彦

No.163/2024年6月11日【薄】 薄いろのきぬをまとへるゆふぞらの更衣たのしも滅紫(けしむらさき)に

薄いろのきぬをまとへるゆふぞらの更衣たのしも滅紫けしむらさきに 「薄」の語のついた色の言葉は少...
乃上あつこ

No.162/2024年6月10日【薄・さくら】 同義語はパンダかもしれず薄紅のヴェールを剥げば無糖のさくら

同義語はパンダかもしれず薄紅のヴェールを剥げば無糖のさくら 桜は春の販促物かのように、ピンクの...
福山ろか

No.161/2024年6月9日【いろ】 川沿いに続く桜のいったいのうすずみいろに昏れていたりき

川沿いに続く桜のいったいのうすずみいろに昏れていたりき ソメイヨシノの花びらはかなり色が薄いん...
伊藤一彦

No.160/2024年6月8日【かぼちゃ】 いっちゃがという日向弁 色黒き日向かぼちゃが言うとき色気

いっちゃがという日向弁 色黒き日向かぼちゃが言うとき色気 あつこさんの「瓜」の一語をつんで生か...
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