No.712/2025年12月12日【かみさま】 かみさまの都合で揺れる地にありてアナウンサーの声は震えず

久永草太

先月の心の花の全国大会で全体司会を務めて下さった山田幸子アナウンサー。じつは大会当日にちょっとしたトラブルが発生したのだけれど、彼女の機転で事なきを得たという場面があった。そのときのことを振り返って「やっぱりプロのアナウンサーはすごいですね、落ち着いた対応で……」という話をすると、山田さんは「生放送中の地震とかもありますから」とおっしゃっていた。たしかに地震に比べれば大抵のトラブルはドンと来いなのかもしれない。鍛えられ方が違う。先日も青森で大きな地震があったが、彼女のようなプロたちの落ち着いた声掛けで救われた人はたくさんいるのだろうと思う。

作者/久永草太(ひさながそうた)

1998年、宮崎市生まれ。宮崎西高文芸部で短歌を始める。宮崎大学在学中は宮崎大学短歌会で活動、第三十四回歌壇賞を受賞する。現在は牧水・短歌甲子園OBOG会「みなと」、「現代短歌 南の会」、「心の花」所属。獣医師。

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