乃上あつこが詠んだ短歌

No.527/2025年6月10日【並】 嘘笑いの並ぶ日常 嘘泣きを最後にした日を思い出せない
嘘笑いの並ぶ日常 嘘泣きを最後にした日を思い出せない
昨日の久永さんのごちゃごちゃとすっきりの...

No.524/2025年6月7日【墜落】 出逢いとは不意の墜落 目の覚めた丘にさやさや撫子そよぐ
出逢いとは不意の墜落 目の覚めた丘にさやさや撫子そよぐ
UFOが墜落してドラえもんが描き出され...

No.521/2025年6月4日【透】 歯をあてて転がりゆきし思い出の梅の実ひとつ透ける水無月
歯をあてて転がりゆきし思い出の梅の実ひとつ透ける水無月
今はまさに梅の実のシーズン。牧水にも梅...

No.515/2025年5月29日【草】 面影の重なりやすき初夏の草の風ゆく銀座大通り
面影の重なりやすき初夏の草の風ゆく銀座大通り
日本歌人クラブの授賞式の前日に、なんと銀座で久永...

No.512/2025年5月26日【雑】 こんなにも実のなるものか雑念の木下闇にて暑さをしのぐ
こんなにも実のなるものか雑念の木下闇にて暑さをしのぐ
成果を出すには時間がかかる。すぐ思いつく...

No.509/2025年5月23日【白】 試香紙のように香りを湛えつつ真白くひらく橙の花
試香紙のように香りを湛えつつ真白くひらく橙の花
いつも通る道に白い橙の花が咲いていた。形は総状...

No.506/2025年5月20日【風】 四元素の火風水土つなぎとめ花水木ひらく東の果てに
四元素の火風水土つなぎとめ花水木ひらく東の果てに
この時期、数寄屋橋公園に花水木がひらひらと舞...

No.503/2025年5月17日【かく】 闇に浮く蝶のようだね恋をする心かくさず咲く山法師
闇に浮く蝶のようだね恋をする心かくさず咲く山法師
昨日は仕事が遅くなったので、一人でご飯を食べ...

No.500/2025年5月14日【手】 鈴蘭をまねてネイルを白くぬり手は初夏を迎えています
鈴蘭をまねてネイルを白くぬり手は初夏を迎えています
久永さんも伊藤先生もとても忙しいのに、歌の...

No.494/2025年5月8日【なか】 壺ばかり並ぶ夢見るそのなかの壺のひとつにひびく心音
壺ばかり並ぶ夢見るそのなかの壺のひとつにひびく心音
とても大きな壺がいくつも並んでいました。近...