乃上あつこが詠んだ短歌

No.646/2025年10月7日【十三夜】 終点の二十三夜のバス停は今日もたたずむ空を見上げて
終点の二十三夜のバス停は今日もたたずむ空を見上げて
私の住む埼玉県には「二十三夜」という風流な...

No.643/2025年10月4日【注】 あんこには日本酒、栗にウイスキー注ぎて秋の月の出を待つ
あんこには日本酒、栗にウイスキー注ぎて秋の月の出を待つ
先月、若山牧水生誕140年記念のイベン...

No.640/2025年10月1日【神】 語り継ぐ神々の恋と争いに空さわがしきプラネタリウム
語り継ぐ神々の恋と争いに空さわがしきプラネタリウム
普段見上げる夜空は、晴れていたら月が見える...

No.634/2025年9月25日【吹】 香水の吹きかけた宙を抱きしめるムスクほのかにまとう木曜
香水の吹きかけた宙を抱きしめるムスクほのかにまとう木曜
秋になり香水を変えてみる。オレンジの花...

No.631/2025年9月22日【シャーベット】 シャーベット色の鱗粉かがやかせ秋風運ぶ坪谷の揚羽
シャーベット色の鱗粉かがやかせ秋風運ぶ坪谷の揚羽
モニカさんの文章の中の「シャーベット色」とい...

No.628/2025年9月19日【鎮】 湯あがりの頬のほてりの鎮まらず大淀川の淡き夕やけ
湯あがりの頬のほてりの鎮まらず大淀川の淡き夕やけ
牧水祭に参加させていただいた。シンポジウムの...

No.625/2025年9月16日【まる】 まどろみはまるくひろがる夏の葉と秋の葉あそぶ日向の真昼
まどろみはまるくひろがる夏の葉と秋の葉あそぶ日向の真昼
明日の牧水祭に向けて、宮崎県日向市に来...

No.622/2025年9月13日【月】 月光に一縷の脂にじめるを目を凝らし見る目を閉じて見る
月光に一縷の脂にじめるを目を凝らし見る目を閉じて見る
伊藤先生、お誕生日おめでとうございます。...

No.619/2025年9月10日【首】 直立のサンドバッグの首つかみ膝蹴りすれば入れ替わる顔
直立のサンドバッグの首つかみ膝蹴りすれば入れ替わる顔
「首」という誌名、なかなか聞かないユニー...

No.613/2025年9月4日【月】 外は銀、内にぬばたまの闇つつむ大き傘持つ月の歌人は
外は銀、内にぬばたまの闇つつむ大き傘持つ月の歌人は
伊藤先生の生誕三万日記念日を計算したら、来...