イザナギもセクハラ恐れやわやわと顔色うかがい抱きつく神楽
高千穂神社の夜神楽にも行った。セクハラを恐れるこのご時世、開演前に「イザナギとイザナミがお客様に抱きつきに行きますが、決してセクハラではございません。」と説明があった。神様たちも気をつかう。私は前から2列目に座っていたら、なんと真っ先にイザナミが私のところへ来てくれた。セクハラを恐れる神様が気の毒で、笑顔で「ありがとう〜」と言ってツーショットの写真を撮った。いい思い出になった。
作者/乃上あつこ(のがみあつこ)

1976年、横浜市生まれ。東京女子大学文理学部卒。中国留学を経て現在は銀座の美容施設に勤務。2014年から短歌を始め、第三十一回玲瓏賞受賞。現在は玲瓏、現代短歌南の会「梁」、牧水研究会に所属。

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