山下翔

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No.511/2025年5月25日【匂ひ】 夕飯のにほひの雑じりあふ路地に鼻うごかしてさすらふわれは

夕飯のにほひの雑じりあふ路地に鼻うごかしてさすらふわれは 散歩をするときは、できるだけ通ったこ...
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No.504/2025年5月18日【闇】 あかつきのほの白き手がゆつくりと闇を退く確かなことだ

あかつきのほの白き手がゆつくりと闇を退く確かなことだ ふたたび風邪を引いて寝込んでいる。こんな...
今日の短歌

No.497/2025年5月11日【訪ね来・長】 訪ね来て契りを迫るいくたりかチャイムをけふも長く鳴らして

訪ね来て契りを迫るいくたりかチャイムをけふも長く鳴らして 新聞、ウォーターサーバー、放送、ガス...
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No.490/2025年5月4日【さくら・きせつ】 さくらももこの『もものかんづめ』読んでゐたきせつのことを思ひかへしつ

さくらももこの『もものかんづめ』読んでゐたきせつのことを思ひかへしつ さくらももこに『もものか...
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No.483/2025年4月27日【いらら】 当然の酬いと言へど収まらぬ心はいららもて応へたり

当然の酬いと言へど収まらぬ心はいららもて応へたり 昨日の久永さんのうたを読んで、「いらら」とい...
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No.476/2025年4月20日【七】 七味振つてひとりの蕎麦を啜るとき眼を濡らしたりかへらぬ人へ

七味振つてひとりの蕎麦を啜るとき眼を濡らしたりかへらぬ人へ 亡羊さんがなくなった。『温泉』の頃...
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No.469/2025年4月13日【逢】 萎んでもまたひらくなら花だらう夜が明けたらもう逢はないが

萎んでもまたひらくなら花だらう夜が明けたらもう逢はないが 小中学生の頃は、散髪について口を挟む...
今日の短歌

No.462/2025年4月6日【食】 血痰のまじる夕(ゆふべ)をはやばやと引きあげて飲む食後の薬

血痰のまじる夕ゆふべをはやばやと引きあげて飲む食後の薬 三月の終わりから風邪をひいて、いささか...
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