久永草太が詠んだ短歌

No.529/2025年6月12日【半身】 本心を聞かせろ、なんて 内腔を伏せて運ばれくる半身揚げ
本心を聞かせろ、なんて 内腔を伏せて運ばれくる半身揚げ
札幌で食べた若鶏の半身揚げが未だに忘れ...

No.526/2025年6月9日【デスク】 ごちゃごちゃもすっきりもある擬態語の図鑑のようなデスクの並び
ごちゃごちゃもすっきりもある擬態語の図鑑のようなデスクの並び
先日、新聞の取材のついでに「覗い...

No.523/2025年6月6日【歌】 ドラえもん絵描き歌への美しい墜落のためUFO飛ぶ日
ドラえもん絵描き歌への美しい墜落のためUFO飛ぶ日
6月6日が来ると思い出す、まるかいてちょん...

No.520/2025年6月3日【泥酔】 透きとおる沼に汚れた身を濯ぐさなかの濁り 泥酔よ来よ
透きとおる沼に汚れた身を濯ぐさなかの濁り 泥酔よ来よ
伊藤一彦の泥酔の弟分こと久永であるわけだ...

No.516/2025年5月30日【大通り】 ありんこが歩けばどこも大通り汗ばみながら銀座さまよう
ありんこが歩けばどこも大通り汗ばみながら銀座さまよう
地図を見て「大通りに突き当たったら左だな...

No.513/2025年5月27日【木下闇】 囚われて退屈だったわたしたち泥棒冷えてゆく木下闇
囚われて退屈だったわたしたち泥棒冷えてゆく木下闇
ケイドロという遊びの最大の欠陥は、捕まったが...

No.510/2025年5月24日【香】 「すき焼きの香り」と書いて「すき焼きの匂い」に直し、いやでもしかし
「すき焼きの香り」と書いて「すき焼きの匂い」に直し、いやでもしかし
『命の部首』が日本歌人クラ...

No.507/2025年5月21日【花水木】 花水木、はな、みず、き、そのあやうさにゆっくり口にしたい訓読み
花水木、はな、みず、き、そのあやうさにゆっくり口にしたい訓読み
生物名らしくカタカナ表記でハナ...

No.501/2025年5月15日【鈴蘭】 わたくしを渡さぬために鈴蘭のからだが毒を編みはじめた日
わたくしを渡さぬために鈴蘭のからだが毒を編みはじめた日
植物の毒性について勉強しているとき、人...

No.498/2025年5月12日【鳴・チャイム】 押せばリンはなせばロンと鳴るチャイムリロリロ鳴らしおり暇なれば
押せばリンはなせばロンと鳴るチャイムリロリロ鳴らしおり暇なれば
我が家のチャイム、はじめから押...