No.687/2025年11月17日【筆】 霜月の深きポッケに手をうずめ土筆(つくし)は土の中なに描く

久永草太

裏庭をあんなにも我が物顔で茂っていたスギナは枯れはてて、地下茎で翌春のつくしんぼを育てているころだろうか。十一月は霜月だが、明日はとうとう宮崎も霜が降りる予報になっている。ずいぶん短い秋だった。

作者/久永草太(ひさながそうた)

1998年、宮崎市生まれ。宮崎西高文芸部で短歌を始める。宮崎大学在学中は宮崎大学短歌会で活動、第三十四回歌壇賞を受賞する。現在は牧水・短歌甲子園OBOG会「みなと」、「現代短歌 南の会」、「心の花」所属。獣医師。

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