加古陽

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No.700/2025年11月30日【切れず】 ひさかたの上弦の月ふた月の一会かさねし縁(えにし)は切れず

ひさかたの上弦の月ふた月の一会かさねし縁えにしは切れず 私のゲスト参加は、今回が最終回。この楽...
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No.693/2025年11月23日【毬つき】 毬つきの唄つながらぬ夜のメール二人遊びの一人冷えてゆく

毬つきの唄つながらぬ夜のメール二人遊びの一人冷えてゆく 手紙ほどではないけれど、メールはLIN...
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No.686/2025年11月16日【耳川】 水筆の輪郭青く耳川は耳のかたちに流れゆくなり

水筆の輪郭青く耳川は耳のかたちに流れゆくなり 耳川という珍しい名の川は、どこを流れているんだろ...
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No.679/2025年11月9日【かつて・肌】 牛たちの死の後としてなめらかな(かつて肌だった)革の手袋

牛たちの死の後としてなめらかな(かつて肌だった)革の手袋 「皮」と「肌」は、何が違うのか。久永...
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No.672/2025年11月2日【シンク】 しろがねの大きなシンクが胸にある汚れちまったらただ流すだけ

しろがねの大きなシンクが胸にある汚れちまったらただ流すだけ 伊藤さんにならって「シンク」を多義...
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No.665/2025年10月26日【冠】 加速して「紙」の減りこし朝刊のステルス冠記事目にあまる

加速して「紙」の減りこし朝刊のステルス冠記事目にあまる 新聞の世界で「紙」と言えば、紙の新聞の...
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No.658/2025年10月19日【晩年】 短歌千三百年の晩年は今かも鱗雲の暮れゆく

短歌千三百年の晩年は今かも鱗雲の暮れゆく 明治以降、何度か「短歌滅亡論」が語られたが、それでも...
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No.651/2025年10月12日【眠】 書の街に言葉は眠りここにある感情をまだ定義できない

書の街に言葉は眠りここにある感情をまだ定義できない 御茶ノ水・神保町界隈で吟行会があり、小糠雨...
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No.644/2025年10月5日【注・月の出】 月の出を待ちて注げる「月映」の水面に菊美人の浮かび来

月の出を待ちて注げる「月映」の水面に菊美人の浮かび来 福岡の友人が地元の酒「月映(つくばえ)」...
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