ゴロゴロと鳴らして駅へ空港へキャリーケースと高千穂へ翔ぶ
かつて北島三郎は「は〜るばる来たぜ〜函館へ〜」と歌ったが、私にとって函館は母の故郷であり、毎年のように訪れる身近な場所である。実際、飛行機に乗ってしまえば羽田から1時間10分ほどであっという間に着いてしまう。サブちゃんが歌った時代は、鉄道に乗り、津軽海峡を船で越えてたどり着いた時代だ。
長年の憧れの地高千穂こそ私にとって、は〜るばる辿り着く場所なのだ。昨日は仕事を早上がりし、夜のフライトで宮崎に着いた。特急ひゅうがに乗り、延岡に着いたのは22時近かった。今朝は延岡からバスに乗り、お昼前にやっと念願の高千穂に到着する予定である。
作者/乃上あつこ(のがみあつこ)

1976年、横浜市生まれ。東京女子大学文理学部卒。中国留学を経て現在は銀座の美容施設に勤務。2014年から短歌を始め、第三十一回玲瓏賞受賞。現在は玲瓏、現代短歌南の会「梁」、牧水研究会に所属。

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