あじさいの首の細さや人類の脳重りてまた寝違える
緊張と緩和。元は桂枝雀が唱えた笑いの理論だという。先日の演劇の公演が終わって、別に僕が出るわけではないのになんだか緊張した。狙ったところで笑いが起こるかと思えば必ずしもそうではなく、逆にそんなつもりのなかったセリフが大ウケしたりする。緊張と緩和。その公演の緊張が解けて、身体の方も緩和したのか、公演の翌朝ものすごい寝違えてしまった。首を全く動かせない状態で犬猫と闘う一日。これはこれでお笑いである。
作者/久永草太(ひさながそうた)

1998年、宮崎市生まれ。宮崎西高文芸部で短歌を始める。宮崎大学在学中は宮崎大学短歌会で活動、第三十四回歌壇賞を受賞する。現在は牧水・短歌甲子園OBOG会「みなと」、「現代短歌 南の会」、「心の花」所属。獣医師。
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