舐めてくる職場の若き先輩のあごを撫づればゴロゴロ言えり
職場の動物病院で飼われている看板猫、ヒメさん。ずっと前に院長が保護したらしい。6歳くらいだが職場では僕よりも先輩なので言うことを聞かないといけない。先輩命令を無視すると、パソコンのキーボードに乗ってきて意味不明な文字列を生成するという報復がくる。無視しなくてもくる。あ、おなかですね、撫でます撫でます。
作者/久永草太(ひさながそうた)

1998年、宮崎市生まれ。宮崎西高文芸部で短歌を始める。宮崎大学在学中は宮崎大学短歌会で活動、第三十四回歌壇賞を受賞する。現在は牧水・短歌甲子園OBOG会「みなと」、「現代短歌 南の会」、「心の花」所属。獣医師。

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