裏庭のツユクサ刈りて刈り残す一年草はつねに晩年
野棒図の伸び放題の野っ原と化していた裏庭のツユクサを、先週末やっとやっつけた。膝くらいの高さまでもさもさと一面に茂っていて、ゴミ袋四つ分の大仕事だった。ここまで放置していた自分が恐ろしい。風通しが良くなった裏庭を涼やかに吹いてきて、秋風というのはなぜこうもさみしいのだろう。
作者/久永草太(ひさながそうた)

1998年、宮崎市生まれ。宮崎西高文芸部で短歌を始める。宮崎大学在学中は宮崎大学短歌会で活動、第三十四回歌壇賞を受賞する。現在は牧水・短歌甲子園OBOG会「みなと」、「現代短歌 南の会」、「心の花」所属。獣医師。

コメント