No.708/2025年12月8日【イザナギ】 今の世の「イザ」失ひしイザナギは成り成りて成り余れる処ありや

伊藤一彦

乃上さんの文章にびっくりした。私がいつも見ている夜神楽で、イザナギが見物の客に抱きつくのは最も盛り上がる場面だった。夜どおしの神楽のいちばん眠くなる時間に舞われて歓声がおこる。それが今は「セクハラ」として許されぬらしい。

作者/伊藤一彦(いとうかずひこ)

1943年、宮崎市生まれ。「心の花」会員。「現代短歌 南の会」代表。若山牧水記念文学館長。読売文学賞、寺山修司短歌賞、迢空賞、斎藤茂吉短歌文学賞など受賞多数。

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