乃上あつこ

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No.677/2025年11月7日【像】 身のうちに歌は響けり裸婦像の滑らかな肌にしたたる雨の

身のうちに歌は響けり裸婦像の滑らかな肌にしたたる雨の 雨は降り落ちた先のものを濡らし、雫の音を...
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No.674/2025年11月4日【以下】 ポップコーン弾けるように咲く枇杷の花ばな以下は内緒の話

ポップコーン弾けるように咲く枇杷の花ばな以下は内緒の話 枇杷の花が咲き始める時期となった。茶色...
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No.670/2025年10月31日【傷つき】 紅葉は真っ赤な栞紐となり傷つきながら冬へ近づく

紅葉は真っ赤な栞紐となり傷つきながら冬へ近づく 昨日と今日は連休で、珍しくゆっくりしていた。炊...
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No.667/2025年10月28日【速度】 星ぼしの流れる速度をたずねれば見かけ、実際、観測者われ

星ぼしの流れる速度をたずねれば見かけ、実際、観測者われ 星の速度を語るには、見かけの動きと実際...
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No.664/2025年10月25日【すみゆき】 晩秋の空すみゆきて富士の上(え)に王冠のごとき雪降りつもる

晩秋の空すみゆきて富士の上えに王冠のごとき雪降りつもる 一昨日、富士山の初冠雪が観測された。去...
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No.661/2025年10月22日【恋・愛】 れんれんと恋バナ聞きてあいあいと聞き流しおり じき冬が来る

れんれんと恋バナ聞きてあいあいと聞き流しおり じき冬が来る 「おめでとう」という言葉は、恋愛関...
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No.655/2025年10月16日【金】 キンと鳴るティンシャのように香りたち金木犀はここにある秋

キンと鳴るティンシャのように香りたち金木犀はここにある秋 昨日の歌によって、夕焼けが玉子ふりか...
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No.653/2025年10月13日【街】金色の香りの糸を縫い合わせ金木犀が街を縁取る

金色の香りの糸を縫い合わせ金木犀が街を縁取る 金木犀が香る季節になった。その香りはくきやかに漂...
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No.649/2025年10月10日【咲】 雑念が咲くさまを見る瞑想の深く柔らかな懐のなか

雑念が咲くさまを見る瞑想の深く柔らかな懐のなか 何だか疲れていたので、(キックボクシングには行...
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No.646/2025年10月7日【十三夜】 終点の二十三夜のバス停は今日もたたずむ空を見上げて

終点の二十三夜のバス停は今日もたたずむ空を見上げて 私の住む埼玉県には「二十三夜」という風流な...
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