伊藤一彦

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No.425/2025年2月28日【生きもの】 「すみません 回送中です」生きもののごとくにバスが謝り走る

「すみません 回送中です」生きもののごとくにバスが謝り走る 宮崎の人は見慣れているが、圏外から...
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No.422/2025年2月25日【月】 茂吉見し根源の代の月の光われは枯野にあくがれて待つ

茂吉見し根源の代の月の光われは枯野にあくがれて待つ 今日は茂吉忌である。斎藤茂吉は昭和28年2...
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No.419/2025年2月22日【蜂】 この冬の元気の素(もと)かはかりしれぬ蜂のはたらきの金の箱みつ

この冬の元気の素もとかはかりしれぬ蜂のはたらきの金の箱みつ 去年のくれ、福岡の知人から箱みつを...
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No.416/2025年2月19日【振りまはす】 振りまはすといへばこやつだ爛々と目をぎらつかせ偽薬(プラセボ)を撒く

振りまはすといへばこやつだ爛々と目をぎらつかせ偽薬プラセボを撒く 宮崎国際音楽祭でムーティの指...
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No.410/2025年2月13日【肌】 あたたかくふくらみのある純米の人肌の燗にホワイトアウト

あたたかくふくらみのある純米の人肌の燗にホワイトアウト この冬の雪国のホワイトアウトは大変だっ...
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No.407/2025年2月10日【おでん】 路地の奥の暖簾くぐれば「よんしゃい」で真夏もうまきおでんがありき

路地の奥の暖簾くぐれば「よんしゃい」で真夏もうまきおでんがありき ニシタチといえば宮崎のいちば...
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No.404/2025年2月7日【穴】 穴なべて恐ろしと言ふ者あれど九竅(きうけう)をもつ人はそも穴

穴なべて恐ろしと言ふ者あれど九竅(きうけう)をもつ人はそも穴 九竅(きゅうきょう)とは。人間の...
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No.401/2025年2月4日【世】 いくたびの世を知りてゐる水ならむしみじみと濡るきさらぎの雨に

いくたびの世を知りてゐる水ならむしみじみと濡るきさらぎの雨に 小島さんのニシキヘビも乃上さんの...
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No.398/2025年2月1日【寒】 最長は五日待ちといふ寒続く冬の火葬場混雑せるゆゑ

最長は五日待ちといふ寒続く冬の火葬場混雑せるゆゑ 数日前の宮崎日日新聞の社会面のトップは、県内...
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No.395/2025年1月29日【切-き】 「きりはたりはたりちやうちやう」みづからの棺衣(かけぎ)織る音聴きし白秋

「きりはたりはたりちやうちやう」みづからの棺衣かけぎ織る音聴きし白秋 この前の土曜日は柳川で北...
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