今日の短歌

乃上あつこ

No.375/2025年1月9日【酒・せし】 いたずらな酒の妖精 万物と会話せしむる酔語あやつる

いたずらな酒の妖精 万物と会話せしむる酔語あやつる 昨日、伊藤先生が挙げた牧水の歌の二首前にこ...
伊藤一彦

No.374/2025年1月8日【摂】 酒どころ摂津の国に飲みつづけ虚仮笑ひせしさすがこの人

酒どころ摂津の国に飲みつづけ虚仮笑ひせしさすがこの人 若山牧水は早稲田の四年生のときに関西地方...
久永草太

No.373/2025年1月7日【一度】 避けがたく摂氏一度の朝は来て張り手のごとし顔洗う水

避けがたく摂氏一度の朝は来て張り手のごとし顔洗う水 松の内も今日で終わり、勤め人の朝に優しくな...
乃上あつこ

No.372/2025年1月6日【少年】 噴水がもう一度高く上がったら きみは少年 手と手をつなぐ

噴水がもう一度高く上がったら きみは少年 手と手をつなぐ 誰もが幼少期を経験している。ふとした...
伊藤一彦

No.371/2025年1月5日【凧】 少年われ作りて揚がらざりし凧 死んでゐるのに目をむいてゐた

少年われ作りて揚がらざりし凧 死んでゐるのに目をむいてゐた 今の正月は凧上げをしている子どもた...
久永草太

No.370/2025年1月4日【凧・風】 こんな日に心で揚げる凧があり大人になっても強風が好き

こんな日に心で揚げる凧があり大人になっても強風が好き ただでさえ寒いのに風までふくと嫌になって...
乃上あつこ

No.369/2025年1月3日【たましひ】 童心はたましひの錘(おもり) 陽と風を感じ凧糸ひつぱりながら

童心はたましひの錘おもり 陽と風を感じ凧糸ひつぱりながら 「童」という漢字の成り立ちは恐ろしい...
伊藤一彦

No.368/2025年1月2日【撞く】 わらはべの瞳になりてみづからのたましひを撞(つ)き天に憧る

わらはべの瞳になりてみづからのたましひを撞つき天に憧る 漢字には、いうまでもなく、偏と旁がある...
久永草太

No.367/2025年1月1日【よし】 煩悩も撞けば音よし百八つ抱えたまんま見る初日の出

煩悩も撞けば音よし百八つ抱えたまんま見る初日の出 紅白歌合戦を見て、ゆく年くる年を見て、あれよ...
伊藤一彦

No.366/2024年12月31日【段】 としの段(きだ)こころの段にうたの段 段あるはよし除夜の酒酌む

としの段きだこころの段にうたの段 段あるはよし除夜の酒酌む 今年も今日でおわりである。この一年...
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