No.568/2025年7月21日【本】 本は待つ一世紀でも五世紀でも手にとり読んでくるる男女(なんによ)を

伊藤一彦

菅原さんに手に取ってもらえた本はどんなにしあわせだったろう。本はひたすら読者を、よき理解者を待っている。それも受動的に待っているかというと、決してそうではない。アウラをたえず発し続けている。だから偶然に思えて必然の出会いが生じるのだ。

作者/伊藤一彦(いとうかずひこ)

1943年、宮崎市生まれ。「心の花」会員。「現代短歌 南の会」代表。若山牧水記念文学館長。読売文学賞、寺山修司短歌賞、迢空賞、斎藤茂吉短歌文学賞など受賞多数。

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