No.641/2025年10月2日【空】 わが夢を浄め高めるラピスラズリ小にして大なる万華鏡の空

伊藤一彦

このほど私は県民栄誉賞という賞を思いがけなく頂戴した。若山牧水賞その他への貢献が受賞理由だか、皆で一緒に取り組んできたことであり、私は代表の一人にすぎないと思う。でも、受賞のお祝いもいただき感謝している。そのお祝いの品の一つに万華鏡があった。それもわたしがこれまで目にしてきた万華鏡と段違いの美しさの万華鏡である。私の9月の誕生日石の魅力的な青色のラピスラズリに時間があると見入るっている。宮崎の友人が上京した時に買ってきてくれたものだが、老いを忘れて少年のごとく小にして大なる宇宙にひたっている。

作者/伊藤一彦(いとうかずひこ)

1943年、宮崎市生まれ。「心の花」会員。「現代短歌 南の会」代表。若山牧水記念文学館長。読売文学賞、寺山修司短歌賞、迢空賞、斎藤茂吉短歌文学賞など受賞多数。

コメント

タイトルとURLをコピーしました