No.678/2025年11月8日【肌】 スキン・オブ・チキンと訳し食わせおりかつて鳥肌だった鳥皮

久永草太

ずいぶん前だけれど、スペインから来たダリルに「皮」と「肌」の違いって何?と訊かれた。その手にはタレが香ばしく焦げた鳥皮がある。動物の表面が肌ならば、なぜこれは「鳥肌」と呼ばないのか、と。たしかに。なんでだろう。「皮も肌も生き物の表面だけど、皮は剥けるものとしてイメージされる」的なことをどうにかこうにか英語で伝えようとしたが、伝わっただろうか。

作者/久永草太(ひさながそうた)

1998年、宮崎市生まれ。宮崎西高文芸部で短歌を始める。宮崎大学在学中は宮崎大学短歌会で活動、第三十四回歌壇賞を受賞する。現在は牧水・短歌甲子園OBOG会「みなと」、「現代短歌 南の会」、「心の花」所属。獣医師。

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