特急の加速度aを求め得ず背もたれに背をおされる眠さ
週末は獣医の学会で福岡へ行った。博多で友達ともつ鍋をつつき、そのまま特急に乗って八幡へ。着替えを持っていくのが億劫で、本番のスーツをはじめから着て行ったため、スーツから隠しようもないもつ鍋の香りが漂ってくる。隣に座った人のお腹が鳴りやしないか心配な学会だった。
作者/久永草太(ひさながそうた)

1998年、宮崎市生まれ。宮崎西高文芸部で短歌を始める。宮崎大学在学中は宮崎大学短歌会で活動、第三十四回歌壇賞を受賞する。現在は牧水・短歌甲子園OBOG会「みなと」、「現代短歌 南の会」、「心の花」所属。獣医師。

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