No.643/2025年10月4日【注】 あんこには日本酒、栗にウイスキー注ぎて秋の月の出を待つ

乃上あつこ

先月、若山牧水生誕140年記念のイベントに参加させていただいた。その際の「田舎料理」というのが、格別においしかった。いろいろな種類が楽しめて、つまり美味しいもの全部盛りだった。煮しめ・鶏の唐揚・天ぷら・ふきの佃煮など。そして、おはぎも付いているのも嬉しかった。おはぎを食べる時には、伊藤先生は日本酒と合わせて召し上がっていた。そして、久永さんから栗きんとんのお菓子をいただいた。もったいなくて取っておいたのを、今日ついに食べたらとってもおいしかった。「薄切りでウイスキーといっちゃって下さい」とのことで、栗がウイスキーと合うというのも知らなかった。味覚の秋の始まりである。

作者/乃上あつこ(のがみあつこ)

1976年、横浜市生まれ。東京女子大学文理学部卒。中国留学を経て現在は銀座の美容施設に勤務。2014年から短歌を始め、第三十一回玲瓏賞受賞。現在は玲瓏、現代短歌南の会「梁」、牧水研究会に所属。

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