No.637/2025年9月28日【ムス・ムスクルス】 ハロウィンの近づく街の魔女われはムス・ムスクルス唱へたきかな

佐藤モニカ

数日前の乃上さんの香水のお歌、「宙を抱きしめる」という発見にはっとした。ムスクの香りから久永さんのムス・ムスクルス(魔法の呪文のよう)、さらに伊藤先生のお歌では「むす」の重なりが効いている。一語をつみ合う面白さがここにある。
そういえば、沖縄でまだネズミを見たことがない。東京にいた頃は、夜の地下鉄や閉店後の百貨店で見たことがある。今の沖縄の暮らしではヤモリの遭遇率が高く、その次はマングースだ。近所にはマングースに注意の立看板もある。
いちごつみ、今回で私は最終回となる。お三方の感性に刺激された特別なひとときであった。ありがとうございました。またいつかご一緒させてください。

作者/佐藤モニカ(さとうもにか)

1974年東京生まれ。歌人、詩人、小説家。2013年より沖縄県名護市在住。竹柏会「心の花」会員。歌壇賞、現代歌人協会賞、日本歌人クラブ新人賞、九州芸術祭文学賞最優秀賞、山之口貘賞、三好達治賞など受賞。

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