No.582/2025年8月4日【ミニトマト】 なくしたる酸っぱさ幾つミニトマト植えなくなりしのちの朝朝

久永草太

そういえばここ何年か、ミニトマトを植えていない。ピーマンもバジルも植えていない。あまり実らないイチゴ数株の他はほったらかしのプランターにオッタチカタバミだのウリクサだのの草が繁茂するばかりで、僕は裏庭に勝手に生えてくるシソばかりをむしって食べている。就職してからなんとなくずっと心が急いていて、庭仕事から離れてしまっていた。久々に何か植えようかしら。

作者/久永草太(ひさながそうた)

1998年、宮崎市生まれ。宮崎西高文芸部で短歌を始める。宮崎大学在学中は宮崎大学短歌会で活動、第三十四回歌壇賞を受賞する。現在は牧水・短歌甲子園OBOG会「みなと」、「現代短歌 南の会」、「心の花」所属。獣医師。

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