No.545/2025年6月28日【かなしみ】 哺乳綱サル目ヒト科カジン(歌人)属 言葉でかなしみの火を起こす

乃上あつこ

「梁」108号の久永草太さんの評論「動物の歌をよむ」がおもしろい。まず動物の分類から始まり、一気に引き込まれた。その影響を受けて、このような上の句になった。一昨日、現代歌人協会賞の授賞式で、久永さんの受賞をお祝いした。本当に本当におめでとう!! 久永さんの歌は、命と向き合い、ユニークで、時にほろりと泣かせる。短歌ネイティブのさすがの詠みぶりである。読み手の心に火を起こし、暖かな灯火で照らしてくれる歌人だと思う。

作者/乃上あつこ(のがみあつこ)

1976年、横浜市生まれ。東京女子大学文理学部卒。中国留学を経て現在は銀座の美容施設に勤務。2014年から短歌を始め、第三十一回玲瓏賞受賞。現在は玲瓏、現代短歌南の会「梁」、牧水研究会に所属。

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