No.691/2025年11月21日【みかん】 老年になりても人生みかんなり日々のいのちのみかん愉しむ

伊藤一彦

「人生みかん」の「みかん」は「未完」、「いのちのみかん」の「みかん」は「味感」。80年も生きれば、もう十分と言われそうだが、生きている間は「未完」である。「死」が完成させてくれるまで。

作者/伊藤一彦(いとうかずひこ)

1943年、宮崎市生まれ。「心の花」会員。「現代短歌 南の会」代表。若山牧水記念文学館長。読売文学賞、寺山修司短歌賞、迢空賞、斎藤茂吉短歌文学賞など受賞多数。

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