No.592/2025年8月14日【息】 向日葵が胸いっぱいに咲き盛りあつい息吐く三度(みたび)のコロナ

乃上あつこ

牧水・短歌甲子園、今年もとっても熱かった。エキシビションのアイドル歌会までしっかり二日分をYouTubeで観戦した。私も昨日久永さんが採り上げた重黒木俊陽さんの歌が、一番印象に残った。そのほか、同じ作者の準決勝作品「炎天に立つひまわりよ啼きたくはないか生まれるときだけはただ」に、深く感動した。ディベートもすばらしかった。暑い熱いと思っていたが、本当に高熱が出ていた。その後も微熱が下がらず、病院に行ってみたら、なんとコロナの判定を受けてしまった。三度目のコロナで、体がだるい。最後に伊藤先生の向日葵の歌も引いておきたい。「採血車すぎてしまえば炎天下いよよ黄なる向日葵ばかり」。

作者/乃上あつこ(のがみあつこ)

1976年、横浜市生まれ。東京女子大学文理学部卒。中国留学を経て現在は銀座の美容施設に勤務。2014年から短歌を始め、第三十一回玲瓏賞受賞。現在は玲瓏、現代短歌南の会「梁」、牧水研究会に所属。

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