かのビーナス故ぞ深かる真白の泡の中から生まれ立ちたり
ビーナスは海の泡の中から生まれたが、ある神の切り落とされた男根が海に捨てられて海の泡と溶け合ったものという。この神話をどう解釈するか。
作者/伊藤一彦（いとうかずひこ）
1943年、宮崎市生まれ。「心の花」会員。「現代短歌 南の会」代表。若山牧水記念文学館長。読売文学賞、寺山修司短歌賞、迢空賞、斎藤茂吉短歌文学賞など受賞多数。
No.537/2025年6月20日【中】 かのビーナス故ぞ深かる真白の泡の中から生まれ立ちたり
伊藤一彦
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