ここ過ぎる鶺鴒そこにゐる雀いまあそこから飛び立つ鴉
つめたい小雨が降ったかと思うと、急に陽が差して来たりする3月の午後。鶺鴒と雀と鴉は、それぞれ別々にいて関わりをもたないけれど、今わたしが見ることで、一つの世界になった。だからわたしは、「今」の代名詞だ。
作者/小島ゆかり(こじまゆかり)

1956年、愛知県生まれ。「コスモス」代表。短歌甲子園(盛岡)特別審査員、高校生万葉短歌バトル(高岡)判者。若山牧水賞、迢空賞、斎藤茂吉短歌文学賞など。
つめたい小雨が降ったかと思うと、急に陽が差して来たりする3月の午後。鶺鴒と雀と鴉は、それぞれ別々にいて関わりをもたないけれど、今わたしが見ることで、一つの世界になった。だからわたしは、「今」の代名詞だ。
作者/小島ゆかり(こじまゆかり)
1956年、愛知県生まれ。「コスモス」代表。短歌甲子園(盛岡)特別審査員、高校生万葉短歌バトル(高岡)判者。若山牧水賞、迢空賞、斎藤茂吉短歌文学賞など。
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