伊藤一彦 No.65/2024年3月5日【弥生】 みなかみの弥生の雪の見てる夢ごめん私はまだわかってない みなかみの弥生の雪の見てる夢ごめん私はまだわかってない 群馬県みなかみ町の第7回「若山牧水紀行... 2024.03.05 伊藤一彦
伊藤一彦 No.62/2024年3月2日【脚】 凍(こご)えてる脚を羽毛の中の嘴(はし)も脚も一瞬たりとも忘れず 凍こごえてる脚を羽毛の中の嘴はしも脚も一瞬たりとも忘れず 寒冷地では特に鶴などが一本足で立って... 2024.03.02 伊藤一彦
伊藤一彦 No.60/2024年2月29日【骨】 身の死にてしまへば「骨(コツ)」だ生きて動く身を支へゐるときは「骨(ほね)」なのに 身の死にてしまへば「骨コツ」だ生きて動く身を支へゐるときは「骨ほね」なのに 「骨(コツ)」を広... 2024.02.29 伊藤一彦
伊藤一彦 No.57/2024年2月26日【売】 わが子すらにくむことあるとうたひたる人に売犬愛(いとし)める歌 わが子すらにくむことあるとうたひたる人に売犬愛いとしめる歌 昨日は斎藤茂吉の命日だった。混沌が... 2024.02.26 伊藤一彦
伊藤一彦 No.54/2024年2月23日【半】 痛ましき思ひはてなし迢(はる)かなる能登半島の羽咋(はくひ)の御墓 痛ましき思ひはてなし迢はるかなる能登半島の羽咋はくひの御墓 今からもう三十年前に成だろうか。金... 2024.02.23 伊藤一彦
伊藤一彦 No.51/2024年2月20日【あわ】 春の夕あわを食ひたるくやしさに水中のごときニシタチを行く 春の夕あわを食ひたるくやしさに水中のごときニシタチを行く さすが草太さん。黄雲が酒の異称である... 2024.02.20 伊藤一彦
伊藤一彦 No.48/2024年2月17日【みず】 黄雲のたなびく方へむかひゆく一本道に人影をみず 黄雲のたなびく方へむかひゆく一本道に人影をみず あつこさんが子どもの時の学校時代はそうだったの... 2024.02.17 伊藤一彦
伊藤一彦 No.45/2024年2月14日【透・牙】 むらぎもの火矢放つなり透きとほる空のむかうの君の牙城に むらぎもの火矢放つなり透きとほる空のむかうの君の牙城に 若い二人の恋歌に刺激された。まして今日... 2024.02.14 伊藤一彦
伊藤一彦 No.42/2024年2月11日【隠さず】 隠さずに見てほしかったの鰐の私 さよならヒコホホデミノミコトよ 隠さずに見てほしかったの鰐の私 さよならヒコホホデミノミコトよ 豊玉姫曰く「見るなとあなたに一... 2024.02.11 伊藤一彦
伊藤一彦 No.39/2024年2月8日【嬰兒】 ころされし嬰児あまたの心音をガザの御空の寒星伝ふ ころされし嬰児あまたの心音をガザの御空の寒星伝ふ さすが「玲瓏」のあつこさんだ。「五月来る硝子... 2024.02.08 伊藤一彦