久永草太

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No.187/2024年7月5日【文字】 楔形文字のごとくに悩みいて割れば散らかる煎餅の屑

楔形文字のごとくに悩みいて割れば散らかる煎餅の屑 人類最古の文字、メソポタミア文明の楔形文字。...
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No.184/2024年7月2日【すする・夏】 むせながらそれでもすする夏の夜の明日のための霧島湯割り

むせながらそれでもすする夏の夜の明日のための霧島湯割り 暑い日にあえて火のような酸辣湯麺をすす...
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No.179/2024年6月27日【向き】 ああ出来ぬ歌が出来ぬよ椅子の向き幾度も変えて終わらぬ自転

ああ出来ぬ歌が出来ぬよ椅子の向き幾度も変えて終わらぬ自転 どうしても歌ができないときがある。そ...
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No.176/2024年6月24日【窓】 迷い蜂幾度も窓にぶつかりぬ誰か諦め方を教えて

迷い蜂幾度も窓にぶつかりぬ誰か諦め方を教えて 「南に1km、東に1km、北に1km移動すると元...
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No.173/2024年6月21日【追い】 太陽に追い詰められて夏至ついに夜空の逆襲劇がはじまる

太陽に追い詰められて夏至ついに夜空の逆襲劇がはじまる 夏至である。一年で最も昼が長い日、最も夜...
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No.170/2024年6月18日【わかもの】 もやしたち君らを茹でて我は食うすまない豆のわかものたちよ

もやしたち君らを茹でて我は食うすまない豆のわかものたちよ もやし一本一本を見てみる。頭がついて...
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No.167/2024年6月15日【猛獣】 乳色の歯を尖らせて猛獣になるかもしれぬ子猫のあくび

乳色の歯を尖らせて猛獣になるかもしれぬ子猫のあくび 猛獣とはなにもライオンのことばかりを言うの...
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No.164/2024年6月12日【更衣】 更衣(ころもがえ)済みて冬毛はひと冬の思い出として浮游をやめず

更衣ころもがえ済みて冬毛はひと冬の思い出として浮游をやめず 換毛期も後半にさしかかり、動物病院...
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No.158/2024年6月6日【いくつ】 一本の胡瓜叩きて耐え切れず今宵生まれる宝石いくつ

一本の胡瓜叩きて耐え切れず今宵生まれる宝石いくつ 叩く、ということに興味がある。おっと大変な誤...
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No.155/2024年6月3日【まな】 まなぶたを持たぬメダカに一生(ひとよ)とは一秒をさえ途切れぬ映画

まなぶたを持たぬメダカに一生ひとよとは一秒をさえ途切れぬ映画 メダカ、というか、魚類全般に瞼が...
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