伊藤一彦 No.274/2024年9月30日【浪】 静かさが不穏のしるし浪たてぬ水面の底になじかローレライ 静かさが不穏のしるし浪たてぬ水面の底になじかローレライ 大森さん、三人の名前入りの歌、ありがと... 2024.09.30 伊藤一彦
伊藤一彦 No.271/2024年9月27日【ガバリ】 更けるほどガバリ抱きたい秋の夜 灯台白く近づいてくる 更けるほどガバリ抱きたい秋の夜 灯台白く近づいてくる 草太さんの「ガバリ」の一語を摘んだ。「ガ... 2024.09.27 伊藤一彦
伊藤一彦 No.268/2024年9月24日【犬】 「新しき村」に一人暮せる省吾さん犬を飼ひをり「いぬ」と名づけて 「新しき村」に一人暮せる省吾さん犬を飼ひをり「いぬ」と名づけて 武者小路実篤が大正七年に宮崎県... 2024.09.24 伊藤一彦
伊藤一彦 No.265/2024年9月21日【塩】 うつくしき塩の柱のロトの妻こころに棲ますわが妻として うつくしき塩の柱のロトの妻こころに棲ますわが妻として ソドムの町から逃げるときに「振りかえるな... 2024.09.21 伊藤一彦
伊藤一彦 No.262/2024年9月18日【月】 星よりも月、月よりも闇愛し、酒飲むやうに闇呑みし人 星よりも月、月よりも闇愛し、酒飲むやうに闇呑みし人 昨日は日向市東郷町の坪谷で牧水祭だった。歌... 2024.09.18 伊藤一彦
伊藤一彦 No.256/2024年9月12日【風】 ゲウカウといふ藤の樹は風もらひ水を得て日に言の葉照らす くじらさん お誕生日特別企画! 9月12日、伊藤一彦の誕生日をお祝いして、「前の歌」と「伊藤一彦」の文字列から一語ずつ... 2024.09.12 伊藤一彦
伊藤一彦 No.253/2024年9月9日【黒・白】 「わたしこそ死のいろなのよ」黒も白もゆづらねば赤が黙れと秋夜ふけゆく 「わたしこそ死のいろなのよ」黒も白もゆづらねば赤が黙れと秋夜ふけゆく 切羽詰まってこんな歌でき... 2024.09.09 伊藤一彦
伊藤一彦 No.250/2024年9月6日【舌】 舌ごころ見抜かれゐたるあやふさに動悸するかな初秋(はつあき)の夜 短歌舌ごころ見抜かれゐたるあやふさに動悸するかな初秋はつあきの夜 この数年、宮崎県は台風も来ず... 2024.09.06 伊藤一彦
伊藤一彦 No.247/2024年9月3日【尽くし】 尽くしくれし筑紫(つくし)のをみな歌ひたる水城の旅人はるけしや、否 尽くしくれし筑紫つくしのをみな歌ひたる水城の旅人はるけしや、否 9月1日の太宰府市での「筑紫歌... 2024.09.03 伊藤一彦
伊藤一彦 No.243/2024年8月30日【いにしへ・肌】 いにしへもいまも肌ごころ鋭きは白秋 ビートしてゐる雲も いにしへもいまも肌ごころ鋭きは白秋 ビートしてゐる雲も 8月も明日まで。朱夏から白秋へ。まだま... 2024.08.30 伊藤一彦