伊藤一彦 No.234/2024年8月21日【しろじろと戻らぬ時間】 パラソルがとてもまぶしいしろじろと戻らぬ時間のやうに振らないで パラソルがとてもまぶしいしろじろと戻らぬ時間のやうに振らないで あつこさんの歌から、若いときに... 2024.08.21 伊藤一彦
伊藤一彦 No.228/2024年8月15日【散】 散華せし、させられし兄たちの心思『きけわだつみのこえ』に知りき 散華せし、させられし兄たちの心思『きけわだつみのこえ』に知りき 昭和20年8月15日の記憶は私... 2024.08.15 伊藤一彦
伊藤一彦 No.225/2024年8月12日【アユ】 アユヤナの簀の子に落ちし鮎の眼の天つ光を嵌(は)めてかなしも アユヤナの簀の子に落ちし鮎の眼の天つ光を嵌はめてかなしも アユタヤを知らないが、「犬の瞳に映り... 2024.08.12 伊藤一彦
伊藤一彦 No.222/2024年8月9日【水】 水求め川の岸のへに死に絶えし人をうたひき十年後に 水求め川の岸のへに死に絶えし人をうたひき十年後に 長崎に原子爆弾が落とされた今日、あらためて竹... 2024.08.09 伊藤一彦
伊藤一彦 No.219/2024年8月6日【夜光】 花よりも草、動よりも静、川は下(しも)よりも上(かみ)、日子(ひこ)よりも夜光 花よりも草、動よりも静、川は下しもよりも上かみ、日子ひこよりも夜光 この「いちごつみ」のメンバ... 2024.08.06 伊藤一彦
伊藤一彦 No.216/2024年8月3日【かは】 千年も万年もなき大河(おほかは)のみづ剃りあとのやうに青く輝(て)る 千年も万年もなき大河おほかはのみづ剃りあとのやうに青く輝てる 去る7月28日は宮崎県国富町の短... 2024.08.03 伊藤一彦
伊藤一彦 No.212/2024年7月30日【魚】 さかなとは酒を飲むとき添へ食べる魚菜(ぎよさい)が本意 今夜何にせむ さかなとは酒を飲むとき添へ食べる魚菜ぎよさいが本意 今夜何にせむ 宮崎では晩酌のことをダリヤミ... 2024.07.30 伊藤一彦
伊藤一彦 No.209/2024年7月27日【津田梅子】 津田梅子の五千円とまれ柴三郎の千円は彼らしくて爽やか 津田梅子の五千円とまれ柴三郎の千円は彼らしくて爽やか 知人の紹介で、相澤好治著『北里柴三郎と高木兼寛』... 2024.07.27 伊藤一彦
伊藤一彦 No.206/2024年7月24日【指】 透きとほるほどの白き指ものいはばいかなる声か聞きたしわれは 透きとほるほどの白き指ものいはばいかなる声か聞きたしわれは 指の歌といえば、塚本邦雄の「晴天に... 2024.07.24 伊藤一彦
伊藤一彦 No.200/2024年7月18日【わたし】 がうがうと流るる河に橋のなく渡し守をらぬ岸に立つ生(よ)か がうがうと流るる河に橋のなく渡し守をらぬ岸に立つ生よか 西日本は梅雨末期の豪雨に襲われていると... 2024.07.18 伊藤一彦