久永草太 No.223/2024年8月10日【死】 空襲警報、そして私は死んだろう瓦礫の中で火を嗅ぎながら 空襲警報、そして私は死んだろう瓦礫の下で火を嗅ぎながら 8月10日、僕の住む宮崎市は今日から三... 2024.08.10 久永草太
久永草太 No.220/2024年8月7日【草】 残酷になれる私が名を知らぬまま抜いてゆく夏の草の芽 残酷になれる私が名を知らぬまま抜いてゆく夏の草の芽 職場の駐車場や植え込みの草抜きをする。コミ... 2024.08.07 久永草太
久永草太 No.214/2024年8月1日【横顔】 思い出す顔は横顔ばかりなり我ら河川敷帰宅同盟 思い出す顔は横顔ばかりなり我ら河川敷帰宅同盟 あまり人の顔を覚える才能がない。そもそも人の顔と... 2024.08.01 久永草太
久永草太 No.211/2024年7月29日【グリル】 魚焼きグリルの窓をいつの日かされる火葬を覗いてしまう 魚焼きグリルの窓をいつの日かされる火葬を覗いてしまう 鯵がじうじう焼けてきていい匂いがする。僕... 2024.07.29 久永草太今日の短歌
久永草太 No.208/2024年7月26日【辺境】 辺境の小さな動物病院のレジへようこそ津田梅子さん 辺境の小さな動物病院のレジへようこそ津田梅子さん 7月3日に新札が発行されて三週間、北里柴三郎... 2024.07.26 久永草太
久永草太 No.205/2024年7月23日【ひとさし指】 麦茶飲む間は栞をやっていたそれがひとさし指に戻りぬ 麦茶飲む間は栞をやっていたそれがひとさし指に戻りぬ 指五本のうち、役割で名をつけられているのが... 2024.07.23 久永草太
久永草太 No.202/2024年7月20日【誤差】 その猫を「しろくろ」と呼ぶじいちゃんと「さんぼんあし」と呼ぶ我の誤差 その猫を「しろくろ」と呼ぶじいちゃんと「さんぼんあし」と呼ぶ我の誤差 祖父(伊藤一彦ではなく、... 2024.07.20 久永草太
久永草太 No.199/2024年7月17日【モノマネ】 玉ねぎの縦真っ二つ幾重にもわたしはわたしのモノマネである 玉ねぎの縦真っ二つ幾重にもわたしはわたしのモノマネである 音楽の話題が続いている。高校の頃聞い... 2024.07.17 久永草太
久永草太 No.193/2024年7月11日【混じ】 殴んなら殴れよただし混じり気のない君なりの言葉でこいよ 殴んなら殴れよただし混じり気のない君なりの言葉でこいよ 基本的に悪口というのは既存の言い回しが... 2024.07.11 久永草太
久永草太 No.190/2024年7月8日【寄】 寄れば海散れば垂水(たるみ)のか細きのごとく聞きおり蝉の恋歌 寄れば海散れば垂水たるみのか細きのごとく聞きおり蝉の恋歌 宮崎は平野部でもずいぶんと蝉の声が厚... 2024.07.08 久永草太