伊藤一彦 No.300/2024年10月26日【耳】 耳談合したき人ある秋のよる重吉さんもその中の一人 耳談合したき人ある秋のよる重吉さんもその中の一人 しずかな秋の夜、耳もとに口を近づけて誰かにさ... 2024.10.26 伊藤一彦
伊藤一彦 No.297/2024年10月23日【剝がれ】 重吉の琴のなつかし 悪さしてゐてもゐなくても剥がれゆく秋 重吉の琴のなつかし 悪さしてゐてもゐなくても剥がれゆく秋 八木重吉の詩を愛読していたことがある... 2024.10.23 伊藤一彦
伊藤一彦 No.291/2024年10月17日【回転】 白か黒か唾とばしつつあらそふは回転焼のあんこの話 白か黒か唾とばしつつあらそふは回転焼のあんこの話 乃上さんの「今川焼」の文章、おいしくておもし... 2024.10.17 伊藤一彦
伊藤一彦 No.288/2024年10月14日【万】 万物(よろづのもの)流せる川よ七夕竹投げ精霊舟流しし川よ 万物よろづのもの流せる川よ七夕竹投げ精霊舟流しし川よ 吉川さんの花火大会の歌から、私は宮崎市の... 2024.10.14 伊藤一彦
伊藤一彦 No.285/2024年10月11日【はふはふ】 「はふはふ」と「ばぶばぶ」とまた「ぱぷぱぷ」とハ行は楽しことに半濁は 「はふはふ」と「ばぶばぶ」とまた「ぱぷぱぷ」とハ行は楽しことに半濁は 五十音図の横の並びの「カ... 2024.10.11 伊藤一彦
伊藤一彦 No.282/2024年10月8日【返り血】 べつとりと返り血つきしあれはいつ あれより敵は友となりたり べつとりと返り血つきしあれはいつ あれより敵は友となりたり 今はおだやかそうな高齢者の私だが、... 2024.10.08 伊藤一彦
伊藤一彦 No.279/2024年10月5日【泣く】 悲しみは泣かず喜びに泣く友と行かば根国も明るからむよ 悲しみは泣かず喜びに泣く友と行かば根国も明るからむよ あつこさんの歌、心理について興味深い。心... 2024.10.05 伊藤一彦
伊藤一彦 No.276/2024年10月2日【つつむ】 ゆふぞらの茜のセロファンはかなきにつつまれてゐる死者の夢かな ゆふぞらの茜のセロファンはかなきにつつまれてゐる死者の夢かな 81歳の私に同年代の友人や知人の... 2024.10.02 伊藤一彦
伊藤一彦 No.274/2024年9月30日【浪】 静かさが不穏のしるし浪たてぬ水面の底になじかローレライ 静かさが不穏のしるし浪たてぬ水面の底になじかローレライ 大森さん、三人の名前入りの歌、ありがと... 2024.09.30 伊藤一彦
伊藤一彦 No.271/2024年9月27日【ガバリ】 更けるほどガバリ抱きたい秋の夜 灯台白く近づいてくる 更けるほどガバリ抱きたい秋の夜 灯台白く近づいてくる 草太さんの「ガバリ」の一語を摘んだ。「ガ... 2024.09.27 伊藤一彦