伊藤一彦 No.42/2024年2月11日【隠さず】 隠さずに見てほしかったの鰐の私 さよならヒコホホデミノミコトよ 隠さずに見てほしかったの鰐の私 さよならヒコホホデミノミコトよ 豊玉姫曰く「見るなとあなたに一... 2024.02.11 伊藤一彦
伊藤一彦 No.39/2024年2月8日【嬰兒】 ころされし嬰児あまたの心音をガザの御空の寒星伝ふ ころされし嬰児あまたの心音をガザの御空の寒星伝ふ さすが「玲瓏」のあつこさんだ。「五月来る硝子... 2024.02.08 伊藤一彦
伊藤一彦 No.36/2024年2月5日【鬼】 鬼よりも恐ろしきを身にかくまひて人は花見る明日なき花を 鬼よりも恐ろしきを身にかくまひて人は花見る明日なき花を 鬼を苦しめ滅ぼしたのは人間である。馬場... 2024.02.05 伊藤一彦
伊藤一彦 No.33/2024年2月2日【如】 はるけしよ如是我聞の世 かはらずに冬銀河照る下に立てれど はるけしよ如是我聞の世 かはらずに冬銀河照る下に立てれど あつこさんの歌、なるほど。裕子さんの... 2024.02.02 伊藤一彦
伊藤一彦 No.31/2024年1月31日【熱】 授賞式より祝賀会より二次会が熱気まさらむ顔紅(こう)にして 授賞式より祝賀会より二次会が熱気まさらむ顔紅こうにして 明日は宮崎市で第二十八回若山牧水賞授章... 2024.01.31 伊藤一彦
伊藤一彦 No.28/2024年1月28日【シャツ】 寒き夜に「襯衣(シャツ)」の「襯(しん)」の字書きてをり誰の身を温めむとするか 寒き夜に「襯衣シャツ」の「襯しん」の字書きてをり誰の身を温めむとするか 草太さんの歌から高野公... 2024.01.28 伊藤一彦
伊藤一彦 No.25/2024年1月25日【さんさん】 黄のかくす真白なる身を無となししわかものを視よ惨々たるを 黄のかくす真白なる身を無となししわかものを視よ惨々たるを たかが晩白柚、されど晩白柚。さすが草... 2024.01.25 伊藤一彦
伊藤一彦 No.22/2024年1月22日【噛み】 恋しても抱くことできず口惜しくて噛みし手の味一生(ひとよ)忘れず 恋しても抱くことできず口惜しくて噛みし手の味一生ひとよ忘れず エデンの園の蛇は言葉を話すことが... 2024.01.22 伊藤一彦
伊藤一彦 No.19/2024年1月19日【ねこのまなこ】 君さがす木の間に迷ひわうごんの絵踏みかさねるわれ思ひきや 君さがす木の間に迷ひわうごんの絵踏みかさねるわれ思ひきや さすが獣医師の草太さん。だが、動かな... 2024.01.19 伊藤一彦
伊藤一彦 No.16/2024年1月16日【はっこうとふはい】 八紘と不敗かかげて愚かなる戦(いくさ)始めしこの前のわれら 八紘と不敗かかげて愚かなる戦いくさ始めしこの前のわれら 八紘といえば「八紘一宇」の日本の戦争ス... 2024.01.16 伊藤一彦