伊藤一彦 No.137/2024年5月16日【島】 わだなかに日の照れる島 海のシマいや陸(をか)のシマいや天(あめ)のシマ わだなかに日の照れる島 海のシマいや陸をかのシマいや天あめのシマ 島の語は通常の意味の他に、林... 2024.05.16 伊藤一彦
伊藤一彦 No.134/2024年5月13日【アプリ】 アプリの意味長く知らなかった はるか昔カントにアプリオリは習ったけど アプリの意味長く知らなかった はるか昔カントにアプリオリは習ったけど パソコンを遅く初めて、今... 2024.05.13 伊藤一彦
伊藤一彦 No.131/2024年5月10日【あば】 あばの服着し小学校の入学の写真 異(あや)しきほどに真面目に あばの服着し小学校の入学の写真 異あやしきほどに真面目に 前に転んで「あばら」骨に罅が入ったこ... 2024.05.10 伊藤一彦
伊藤一彦 No.128/2024年5月7日【コップ・割・熱湯】 コップ割る熱湯のような若き日に心しづめて歌にむかひき コップ割る熱湯のような若き日に心しづめて歌にむかひき 東京の学生時代に、小説や近現代の詩も読ん... 2024.05.07 伊藤一彦
伊藤一彦 No.125/2024年5月4日【やっとこ】 何はさむ 道具箱より鋏(やつとこ)を取り出して妻は庭に消えたり 何はさむ 道具箱より鋏やつとこを取り出して妻は庭に消えたり 私は子どものころから不器用だった。... 2024.05.04 伊藤一彦
伊藤一彦 No.122/2024年5月1日【術】 術のなきこと面白けれ老獪とローマは一日にしてならず 術のなきこと面白けれ老獪とローマは一日にしてならず 「たらちねの母が手はなれかくばかり術なきこ... 2024.05.01 伊藤一彦
伊藤一彦 No.116/2024年4月25日【十年】 うぶすなの空のうらがはまだ知らず八十年もわれあふぎきて うぶすなの空のうらがはまだ知らず八十年もわれあふぎきて あつこさんの「雪原」から「雪」の字をも... 2024.04.25 伊藤一彦
伊藤一彦 No.113/2024年4月22日【十】 この世去り三十年の父とほくよりかへりくるパスポート持つなり この世去り三十年の父とほくよりかへりくるパスポート持つなり 俵さんの歌と文章を読んで、本当にそ... 2024.04.22 伊藤一彦
伊藤一彦 No.110/2024年4月19日【謝る】 「誤る」と「謝る」は同じ語源にて「アヤ」は「怪し」の意とは面白し 「誤る」と「謝る」は同じ語源にて「アヤ」は「怪し」の意とは面白し 夫の或る出来事が妻を激怒させ... 2024.04.19 伊藤一彦
伊藤一彦 No.107/2024年4月16日【賞味期限】 人間の賞味期限は生きてゐる限りよと亡き母の春の声 人間の賞味期限は生きてゐる限りよと亡き母の春の声 ハルノ宵子の『隆明だもの』をまさに春の宵に読... 2024.04.16 伊藤一彦