今日の短歌

伊藤一彦

No.65/2024年3月5日【弥生】 みなかみの弥生の雪の見てる夢ごめん私はまだわかってない

みなかみの弥生の雪の見てる夢ごめん私はまだわかってない 群馬県みなかみ町の第7回「若山牧水紀行...
久永草太

No.64/2024年3月4日【弥生】 弥生土器のごとやさしい静かさで花を抱えて立っている人

弥生土器のごとやさしい静かさで花を抱えて立っている人 まさか伊藤先生から「ワンダーネット」とい...
乃上あつこ

No.63/2024年3月3日【脚】 いにしへの夢の湖水に差し入るる弥生の雛の細き両脚

いにしへの夢の湖水に差し入るる弥生の雛の細き両脚 一昨日、昨日と続いて鳥の脚についての歌だった...
伊藤一彦

No.62/2024年3月2日【脚】 凍(こご)えてる脚を羽毛の中の嘴(はし)も脚も一瞬たりとも忘れず

凍こごえてる脚を羽毛の中の嘴はしも脚も一瞬たりとも忘れず 寒冷地では特に鶴などが一本足で立って...
久永草太

No.61/2024年3月1日【支え】 一本の脚を支えに睡るとき鷺が掴んではなさぬ地球

一本の脚を支えに睡るとき鷺が掴んではなさぬ地球 中也の「骨」を読むとき、一本脚で微動だにせず寝...
伊藤一彦

No.60/2024年2月29日【骨】 身の死にてしまへば「骨(コツ)」だ生きて動く身を支へゐるときは「骨(ほね)」なのに

身の死にてしまへば「骨コツ」だ生きて動く身を支へゐるときは「骨ほね」なのに 「骨(コツ)」を広...
乃上あつこ

No.59/2024年2月28日【骨】 人骨と呼べば人類代表になった気がするわたしの骨も

人骨と呼べば人類代表になった気がするわたしの骨も 骨を「人骨」と言っただけで、古墳や石室から出...
久永草太

No.58/2024年2月27日【にくむ】 にくんでも仕方なきもの数多く梭子魚(かます)の小骨にゅっと吐き出す

にくんでも仕方なきもの数多く梭子魚かますの小骨にゅっと吐き出す 人前で食べるのを躊躇してしまう...
伊藤一彦

No.57/2024年2月26日【売】 わが子すらにくむことあるとうたひたる人に売犬愛(いとし)める歌

わが子すらにくむことあるとうたひたる人に売犬愛いとしめる歌 昨日は斎藤茂吉の命日だった。混沌が...
乃上あつこ

No.56/2024年2月25日【焼】 焼売のグリンピースは消え去りて開くことなき緑の眼(まなこ)

焼売のグリンピースは消え去りて開くことなき緑の眼まなこ 口内炎は小さな点なのに、反乱軍のような...
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